平成13年6月13日

軽量・高吸音性で大空間の音響特性を調節できる
吸音コアパネル“KAP2001” 発売について

　当社は、体育館などの大空間の音響特性を向上できる吸音コアパネル“KAP2001”を6月21日に発売します。

　カワイ吸音コアパネル“KAP2001”は、軽量で圧縮強度、曲げ剛性に優れたハニカムコアを使用した吸音パネルです。厚さ25ミリのこのパネルを建物の内装に使用することで、壁や天井の吸音性を高め、例えば学校の体育館や講堂などの多目的の大空間でも、残響時間を短くし明瞭度の高い音響空間を実現できます。

　一般に空間の残響時間は、部屋の容積が大きいほど長くなります。例えば体育館を使用して、講演会などを行う場合には、長すぎる残響時間のため音声が明瞭に聞き取れなくなる場合もあります。また音楽を聞く場合にも、適度な残響感と明瞭度のバランスが必要です。
　このように、用途に応じた残響時間をコントロールするためには、空間の形状とともに適切な吸音材を選定する必要があります。ある体育館では天井に吸音コアパネルを施工することにより、残響時間が5秒以上から1.7秒（500Hz）となって残響過多が解消され、音が聞き取りやすい明瞭な音響空間が実現できました。

■特長

1. 高い吸音性
   　中音域（500Hz）の吸音率は約80％と高い吸音性能で、明瞭度の高い音響空間を実現します。またパネル背後の空気層を大きくすることによって低音域でも吸音性が高まり、いっそう優れた吸音特性を発揮します。
2. 軽量で強度に優れる
   　1 m²あたり2〜3kgと極めて軽量のため、建物の躯体構造に与える負担が少なく、地震時にも落下による危険がありません。また、軽量ながら圧縮強度と曲げ剛性に優れ、大判（90cm×240cm）の両端支持でもほとんどたわみが発生しません。
   　さらに、カッターナイフなどで簡単に切断加工できるので、現場での加工も容易です。
3. 人体・環境にやさしい
   　ペーパーハニカムコアと不織布からなる無公害材料のため、グラスウールなどの吸音材に比べ有害な粉塵の発生もなく、人体に安全です。また廃棄時に有毒ガスを発生することもありません。
4. 高い意匠性
   　表面化粧材として4タイプのカラーバリエーションを用意、用途に応じて明るい空間を演出できます。

■販売目標　　年間2億円

▲カワイ 吸音コアパネル KAP2001

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