楽器分野では日本初のタイプIII環境ラベルとして 環境データを開示 |
「タイプIII環境ラベル」は、製品の原材料調達から廃棄・リサイクルにいたるまで、その製品の環境側面を定量的なデータとして開示するもので、ISO/TR14025として国際規格が審議されています。すでに国際規格として発効しているタイプI、タイプII*1の環境ラベルと異なり、具体的な数値を含んだ環境情報を消費者に開示していくことにより、将来は環境配慮型商品であるか否かを消費者自身に判断していただくことを意図しています。 経済産業省の外郭団体である社団法人産業環境管理協会(JEMAI)が、このタイプIII環境ラベルの本格実施にむけて、昨秋から試行を始めたのが「JEMAIプログラムVer.2」です。様々な製品について現在全国で28社が参加し、ピアノについては河合楽器が業界に先駆けて参加、ピアノという製品カテゴリにおいて開示基準づくりに取り組み、このほどその基準にもとづいて環境ラベルとして開示することになったものです。将来はこの基準を原案として、業界全体のワーキンググループにより基準を作成していくことになります。 |
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河合楽器では、94年に地球環境憲章を制定してグループ全体で環境問題への取り組みを始めました。97年にグランドピアノの竜洋工場がピアノ業界で世界初のISO14001を取得したのを初め、アップライトピアノの舞阪工場、電子楽器製造子会社のメルヘン楽器株式会社、三木の里カントリークラブと今春までに4つの事業所で環境ISOを取得し、事業所ごとの環境マネジメントを進めてきています。 今回のJEMAIプログラムには、製品そのものの環境マネジメントの意味で業界に率先して参加し、まずグランドピアノRX−2Aについて環境データづくりに取り組み、検証をうけて公開することになりました。製品1台あたりの生涯にわたっての資源・エネルギーの消費、地球温暖化などの環境情報を数値化し開示することにより、お客様によりご理解をいただける情報開示ができたものと考えています。その他の機種や製品についても準備が整い次第対応してまいります。 JEMAIプログラムでは比較可能性を追求していますが、現時点では他社製品との比較を目的としてはいません。LCA*2手法にはいまだ不確実な点も多く、また算出に用いたデータベースの完成度も満足なものではありません。カワイの環境保全活動の指標の一つとして用いると同時に、製品の環境負荷を定量的に把握することに挑戦し、それをお客様に公開し、さらなる環境負荷の低減に努めていきます。 |
◆JEMAIプログラムVer.2 |
タイプIII環境ラベルは「製品環境宣言」と「データシート」で構成されます。
JEMAIプログラムVer.2では、データシートは
(JEMAIホームページ URL http://www.jemai.or.jp/) |
*1 タイプI、タイプII環境ラベル |
環境ラベルとは、製品の環境情報を消費者伝達するために使用される手段で、いわゆるステッカー類を必ずしも意味しません。インターネットによるデータ公開も環境ラベルと言われます。 タイプIはISO14024として国際規格が発行されているもので、定められた基準を満たしていることを第三者の審査機関が判定し、付与するもの。日本のエコマークや国際エネルギースタープログラムなどがあります。 タイプIIはISO14021として国際規格が発行されているもので、自己宣言型のラベル。製品の供給者独自の基準を満たす製品について自ら付与するものです。 |
*2 LCA Life Cycle Assessment |
製品やサービスについて、原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまで、ライフサイクル全体で環境に与える負荷を定量的に評価する手法。 |
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株式会社河合楽器製作所 総合管理部広報グループ松本伸彦、紙野研二、伊藤裕之
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