KAWAI　アップライトピアノ “ヴァリタッチ”発売について

		平成15年5月28日

世界初鍵盤タッチをワンタッチで自由に設定

アップライトピアノ
“ヴァリタッチ”発売について

　河合楽器製作所は、世界で初めて鍵盤の重さをワンタッチで設定できる機構を搭載したアップライトピアノ“ヴァリタッチ”を6月25日に発売します。

▲アップライトピアノ “ヴァリタッチ” VT-132

商品名カワイアップライトピアノ “ヴァリタッチ”

機種名 VT-132

発売日平成15年6月25日

　鍵盤の手ごたえや弾きごたえ（鍵盤タッチ）は、ピアノ演奏による音楽表現において、重要な要素となります。単なる工業製品ではなく、一台一台異なる特徴を持つピアノだからこそ、演奏者それぞれが求める鍵盤タッチに応えることができたと言えますが、逆に演奏者の側から言うと、ピアノが発明されて以来300年の間、数あるピアノの中から自分にあった鍵盤タッチのピアノを選ぶか、調律師の複雑な調整により鍵盤タッチの変更を行う必要がありました。
　カワイアップライトピアノ“ヴァリタッチ”は、VTC機構^注1の搭載により、演奏者が自由に鍵盤の重さ（静荷重）を調整できるアップライトピアノです。一台のピアノで、鍵盤タッチの大きな要素である鍵盤静荷重^注2を設定でき、演奏者の好みや目的に応じて多様にお使いいただけます。

^注1）VTC機構: Variable Touch Control.鍵盤の上にウェイトレバーを装着し、拍子木に設置したレバーを前後させることによってウェイトレバーの接点が変化し、鍵盤静荷重を40g台から80g台まで連続的に約40gの範囲で変化させることができる機構。
^注2）鍵盤静荷重: 鍵先端に対し静的に荷重を増加させたときに、鍵盤が沈み始めるときの荷重。

◆用途例

家族それぞれの鍵盤タッチで、一台でみんなが楽しめる
- 一台のピアノで家族それぞれが自分の好きな鍵盤タッチに調整して、思い思いに演奏を楽しむことができます。
多くの人が使う学校用として
- 多くの人が演奏する学校や音楽大学などでは、演奏者それぞれが好みの鍵盤タッチを選ぶことができます。
幼いうちは軽いタッチで、成長するに従い徐々に重く
- 指の力の弱い幼年期には軽い鍵盤タッチで練習し、成長するに従って重くしていくなど、お子様の成長過程に合わせて無理なく練習できます。
発表会などに向けて、ピアノのタッチに近づけて練習
- 自宅のピアノを先生のピアノや発表会で演奏するピアノの鍵盤タッチに近づけて練習することで、本番でも違和感なくスムーズに演奏することができます。
鍵盤タッチを変えて、さまざまな表現のトレーニングに
- 重めの鍵盤タッチでフォルテシモを練習したり、軽やかな鍵盤タッチで繊細な表現をトレーニングすることで、幅広い表現力を身につけることができます。

◆主な仕様

【カワイアップライトピアノ“ヴァリタッチ” VT-132】: ●鍵盤：88鍵 ●ペダル：3本 ●仕上げ：黒艶出し ●バック：5本支柱 ●白鍵：アクリル黒鍵：フェノール ●鍵盤蓋：ソフトフォール ●アリコート方式 ●ニューハードフィニッシュ上前板 ●ベル効果フレーム ●ハンマー：オールアンダーフェルト ●トーンスプレッダー ●寸法（cm）：132（H）×156（W）×66（D） ●重量：252kg ●付属品：高低自在椅子

◆販売目標：初年度500台（国内）

▲VTC（Variable Touch Control）機構

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Tel.053-596-2111

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株式会社河合楽器製作所総合企画部広報課　紙野研二、伊藤裕之

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