品番:1889
男声合唱とピアノのための この星の上で
本体価格\2,000+税かごに入れる
出版社:カワイ出版
A4判 72頁
作曲:松下耕
作詩:谷川俊太郎
グレード:中〜上級
演奏時間:約26分
2006年出版の女声版、2007年出版の混声版に続き、いよいよ男声版を出版。2013年12月、明治大学グリークラブにより委嘱初演。終曲「今年」は、2011年5月、東京六大学合唱連盟により委嘱初演。地球上に住む我々人間とは一体何かという疑問を様々な視点から問い、その人間へ願い、祈りの歌であり、一生を精一杯生きている、生きようとしている我々への讃歌でもある。全5曲に加え、アンコール曲としても使える無伴奏の「はる」が付いている。
1 はる (2'20")
2 地球の客 (4'00")
3 おべんとうの歌 (6'50")
4 ほほえみ (3'45")
5 今年 (6'10")
6 はる〔無伴奏〕 (2'50")
<まえがき>
いままで、たくさんの作品を出版していただきました。そして、そのたびに、この《巻頭言》というか、《序文》を書いてきました。
今回、この作品について、なにか語らなければいけない、そう思えば思うほど、私は言葉を失います。
この曲に対しての、私からのコメントは、何もありません。ただただ、谷川さんの詩の世界に感動し、寄り添いながら、作曲させていただいた、とだけ、申し上げます。
ですから(これは、近頃の私の作品に共通することなのですが)、すべての曲は、谷川さんの作品の一字一句たりとも省略、訂正しておりません。私なりの、詩に対する敬意です。
《はる》は、この曲の冒頭に、ピアノ伴奏付きの曲として演奏されますが、この本の最後に同じ曲の無伴奏の版を載録しました。プログラムには組み込まず、《今年》を最終曲として演奏し、アンコールピースとして演奏していただく方法が、スマートではなかろうか、と思っています。
この曲は組曲ですが、一曲、あるいは数曲を抜粋して演奏していただいても構いません。
〔男声版上梓にあたって〕
この男声合唱版は、明治大学グリークラブの皆さんが委嘱して下さり、2013年12月6日、私の指揮により初演されて生まれたものです。
初演のステージでは、彼等らしい、優しく伸びやかな歌声で感動的に演奏してくださいました。
また、2015年1月17日、横浜国立大学グリークラブの皆さんが再演して下さることになったのをきっかけに、こうして出版の運びとなりました。
松下耕